こんにちは。
リフォーム中のS様邸は内装工事はクロスの貼り付けに入り、ほぼ終盤となりました。
そんな中、和室のリフォームも進んでいます。
和室の需要がどんどん少なくなっていく中、工事自体も珍しいので様子を見に行きました。
和室、というと畳のイメージがあるのですが、畳だけでは和室とは言わず、床の間を備えた部屋のことを言うのだとか。
床の間には、掛け軸やお花を飾り、お客様をもてなす役割があるのだそうです。そういえば床の間のあるほうが上座、とか言いますよね。
以前施工したK様邸では、下の写真ように、床柱がない床の間でした。モダンな感じになりますね。
床柱にもいろいろ種類があり、四角い柱だと格式ある装いになるのだそう。
さて下の写真でわかるように、S様邸では縁が曲線になっていますね。木材は楓。
床柱に開いている穴は、長押(なげし)を取り付けるためのもの。長押はもともと柱から柱へと水平に打ち付けた材木のことで、もとは柱を連結する構造材だったのですが、貫(ぬき)が用いら
れるようになってから装飾材となったのだそうです。
長押がはいった画像がこちら。
床の間の垂れ壁(小壁)の下端を納めるのが落とし掛け。
昔は固定されておらず、殿様が敵に襲われた際にこの木を刀で落として敵をひるませ、その間に逃げたともいわれているそうです。
落とし掛けの留の部分にも注目!
壁にするため下地を張ります。
ちなみに天井は目透かし天井です。
そして完成した様子
上段には神棚が入ります。
神棚の位置はいろいろ決まりがあるのだそうで、もし神棚の上階が通路になってしまう場合は、
紙に「雲」という字を書いて一階の天井に貼って対処するのだとか。
あとは建具と畳が入るのを待つばかり。