工務店女子の日常⑯ 石見職人の技 吉原木工所

こんにちは。

 

同じ三隅町にある建具屋の吉原木工所さんに、

こだわりのお手洗いが完成したということで見学に行きました。

 

外側は鎧張り。

美しいですね。

設計施工は岡見技建。

そしてうちの大工の菊ちゃんの腕前が光っています。

 

 

そして扉を開けると

「うわっ!」と、おもわず驚嘆の声が。

そのこだわりは細部にわたります。

タイルと洗面ボウルは同じ石見地区にある亀谷窯業さん。

同じタイプのタイルがホテル、ザ・リッツ・カールトン東京でも使われているんだそうですよ。

 

正面にある組子の飾り壁は吉原木工所さんのオリジナル。

間接照明もうまく使われています。

 

床材はサワラ。(といっても魚じゃないですよ。)ヒノキ科の木だそうです。その上に特殊な光沢剤を塗っています。

柔らかい素材なので、あまり床には使わないんだそうですが、肌あたりがとてもいいです。

ペーパーホルダーとコントローラーは、じかに壁につけると飛び出してしまい

組子壁を台無しにしてしまうので、菊ちゃんのアイデアと技で、

Rのニッチに埋め込まれています。

 

扉に張られた和紙は、石州和紙を学ばれた方の作品。

表と裏、雰囲気が違っていいですね。

襖の引き手もおしゃれ。

 

天井も凝ってる。

こちらもルーバー(羽板)になっています。細かいなあ。

木の色がグラデーションになっているのも素敵です。

 

そこ、ここに石見の職人さんの技がちりばめられているお手洗いなのでした。