こんにちは。
梅雨入りの中、D様邸の棟上げが行われました。
予報では一日中雨。
空の様子をうかがいながらの作業です。
雨に備えて、クレーンで材料を移動させていきます。
そんな現場に合わせた対応も必要なんですね。
さて、棟上げはいつもワクワクしますが、事前に大工さんに隠れた見どころを尋ねると、
このあたりの方言では、「へこりたち」と言われていて、
一般的には「不陸(ふりく)直し」と言われてるもの。
これは建物の傾き(不陸)を垂直にする作業です。
図面と番付(ブログ4参照)に従い、家を組み立てていく途中で行います。
「防風下降り(ぼうふうさげふり)」という、柱が垂直になっているかを見るための器具を柱に添わせ、
そして、「屋起こし(やおこし)」と言う斜めに配置した器具で柱のゆがみを矯正していきます。
そこに仮筋交いを入れ、補強します。
それから気になったのが、柱を固定するのに使う道具。
123(わんつーすりー)というスライドハンマー式の柱打ち込み器具。
掛矢(かけや)の進化形なんでしょうか?
途中雨が降り始めましたが、無事棟上げが完了しました。
お疲れ様でした。